Yuichi Ikeda
豊橋製一号前掛け生地パッチワーク刺し子バッグが出来るまでに

豊橋製一号前掛けの端切れ生地を使用したパッチワーク刺し子バッグ
「シャトル式力織機」が織りなす分厚くて優しい生地
何度も洗い、天日干しを繰り返す
たまに揉み込み鑢をかける
ビンテージの風合いに仕上げ、刺し子でひと針ひと針想いをのせる
世界に一つだけの表情を持った優しい鞄
使えば使うほど育ってくる
ほつれてきても刺し子でチクチク
そのひと針の時間も楽しんで欲しい


自然な風合いを出す為に生地の端切れをロケットストーブでじっくり煮込む
薪をくべて火を起こし ゆっくりと待つ


丁度良いくたびれ具合になるまで洗っては乾かしてを繰り返す
お日様の力をかりて生地に表情を持たす

もう捨てられるはずだった端切れたちをつなぎ合わせ
生地に命を吹き込む


更に鑢をかけて生地を揉み込む
使い込まれた温もりが出るまで生地と向きう



そしてようやく裁断し 自分の感覚だけを信じて ひと針ひと針刺していく
時間をかけて大切に大切に刺してゆく
良い表情に育つと最後に鞄のカタチに縫い合わす


それぞれ表情の違う世界でたった一つの鞄
長く長く使ってもらいたい
作り手から願いを込めて
